駅ハイ 【学生駅ハイ】三鷹発文豪達の散歩道

タイトル画像は東京都神代植物公園正門横の看板。

三鷹駅スタート。

太宰治文学サロン。
太宰治の作品「十二月八日」に登場する伊勢元酒店の跡地に建ったビルの1Fに開設された。

三鷹中央通り商店街には三鷹に住んだことのある文人のモニュメントが4つ設置されている。順に見ていこう。

「赤とんぼの碑」
夕焼小焼の赤とんぼ、負はれて見たのは、、、で始まる赤とんぼの歌詞は三木露風の作である。昭和三年(1928)から没年の昭和三十九年(1964)まで三鷹村牟礼在住。赤とんぼの歌詞は三鷹移住前、北海道トラピスト修道院の講師勤務時代に作られた。
幼子が寝転がりスタイルしている謎の構図。おんぶされてるなら歌詞通りなんだけど。

「地球を支える手」
武者小路実篤は昭和十二年(1937)から昭和三十年(1955)、三鷹村牟礼在住。モニュメントには代表作のひとつ、人間万歳のプレートが掲げられている。三鷹市名誉市民。

「本のレリーフ」
太宰治の斜陽の一説を本のモニュメントにした。左側には原稿のレプリカがはめ込まれている。昭和十四年(1939)から没年の昭和二十三年(1948)まで三鷹村下連雀在住。
本モニュメントでは太宰治と深い親交があり、人物像を知る文芸評論家、亀井勝一郎(昭和9~11年下連雀在住)とともに顕彰されている。

「未来を見つめる少年」
山本有三は昭和十一年(1936)から終戦後進駐軍に接収される昭和二十一年(1946)まで三鷹村下連雀在住。劇作家、小説家、昭和二十二年には参議院議員当選した政治家でもあった。三鷹市名誉市民。

モニュメントを見た後は深大寺に向けて1時間近くのウォーキングだ。

そして、深大寺門前町に至る。
鬼太郎茶屋は水木しげる先生が調布市に50年以上住み、その縁で2003年にオープンした。深大寺は水木作品にもたびたび登場するそうだ。妖怪の棲む森の湧き水なるペットボトルを購入、妖怪パワーで長距離ウォーキングを乗り切ろう。

天台宗別格本山浮岳山昌楽院深大寺。厄除元三大師と深大寺そばで有名。
本日の昼食はそば屋、門前で深大寺名物のそばを食べた。その名の通り門の真ん前にある店だった。

神代植物公園は季節が外れているだけに寒々しいのは仕方がない。イネ科シロガネヨシ(英:パンパスグラス)

手前の葉も付いていないのがサクラの八重紅枝垂れ、奥の花が付いているのがウメの薄色縮緬。

まさに冬。

バラ園と噴水と大温室。
バラ園は2009年開催の第15回世界バラ会議バンクーバー大会で世界バラ会連合優秀庭園賞を受賞した。
大温室は宝くじの普及宣伝事業として昭和59年に東京都に寄贈され、平成26,27年度の大改修工事を経て平成28年5月にリニューアルオープンした。

バラ園にはベンチが並ぶ。奥の新しいベンチは寄付で設置される思い出ベンチである。ベンチを寄付すると、名前とメッセージを記したプレートが取り付けられる。平成28年価格だと15万円タイプと20万円タイプがあるのか。

バラのドームも冬はさみしい。

大温室のベゴニア室内ベゴニアの泉。水流で回る。

乾燥地植物室には良い感じのサボテンが並ぶ。

杏林大学井の頭キャンパス。
2016年4月に八王子から移転してきた。今回の駅ハイはこの杏林大学の学生が考えたコースとなっている。

井の頭恩賜公園は我が国最初の野外公園として大正六年に開園した。井の頭池は三代将軍徳川家光と言われ、その意味は「上水道の水源」「このうえなくうまい水を出す井戸」の2つの説があるそうだ。

これがあの井の頭公園のスワンボードか。

井の頭公園100周年公式キャラクターひゃくさいくん。2017年5月1日、開園100周年を迎える。

山本有三記念館。
山本有三の自宅だったが昭和21年に進駐軍接収で転居した山本家は接収解除後も戻ることはなく、東京都に寄付の後、昭和33年に有三青少年文庫、三鷹市に移管されて平成8年に山本有三記念館となった。

三鷹駅に戻ってきてゴール。